Mさん女性30歳

「治る可能性があるなんて、夢のよう」

〈Mさん女性30歳〉

厚い雲におおわれた暗い空が突然裂け、その雲の切れ目から強い光がさっと差し込んだときのように、気持ちがすっと晴れました。それは2011年1月半ば、ベストドクターズから紹介されたセカンド・オピニオンの先生の診察を受けたときのことです。それまで通っていた病院では確かな病名もつかず、治療法もないといわれ、とても不安でしたから。

●ゴールデン・ウィークの衝撃
右足の膝関節がちょっと痛み出したのは、2009年10月に長女を出産してから2ヵ月ほど後のことでした。やはり、病院で検査した方がいいかなとも思いましたが、もしかすると治るかも知れないと、誤魔化し、誤魔化ししていました。

ところが、忘れもしない翌2010年5月のゴールデン・ウィークのときでした。買い物をしているときに突然、ズキッとして激しく痛みました。そして家に帰り、クルマから降りようとした途端、膝がガクッとなり、支えてもらわなければ立ち上がることができませんでした。

●右足をまっすぐに伸ばせない
その日からです。右足をまっすぐに伸ばせなくなったのは。ひどいときには、全然、立てないこともありました。それでも何とか誤魔化しながら、家事と育児をし、週に2、3回リハビリをするようになりました。リハビリを受けたときは膝も伸びるのですが、家に帰るとまた伸ばせなくなります。半年間、いっこうによくなりません。2010年10月に地元の割と大きな病院に行きました。

●内視鏡手術をしてみたが…
そこで初めて膝のMRIを撮りましたら、「半月板に亀裂が入り、前十字靭帯の損傷の信号が出ているので、膝の中を見るためにも手術をしましょう」といわれました。そこで10月末に手術をしたのですが、内視鏡による手術中に、その病院の先生がいいました。

「半月板は亀裂が入って損傷しているが、そんなに悪い状態ではない。問題は脛骨の軟骨です。」「膝の中に空洞ができ、軟骨が浮いている状態だ」といわれました。ところが、先生は「これまでそんな状態を見たこともないし、文献にもない。どのように治療したらよいのかわからない」というのです。

その上で、「今までに試してみたことはないが、いわば軟骨をノリのように付ける血液製剤を注射してみますか」といわれました。治る可能性が1%でもあるならばと考えて承諾し、その場で注射をしてもらいました。それから1週間、足を伸ばしたままギブスで固定し、さらに次の1週間は入院しながらリハビリをしました。ところが、ギブスを外しても痛みは全くなくならないのです。そこで、一度、専門の病院でキチンと診察を受けたいと考えまして、ベストドクターズからセカンド・オピニオンの先生を紹介していただきました。

●セカンド・オピニオンで謎が解けた
2011年1月20日にその病院に行きました。右膝の軟骨ですが、私の地元の病院では再手術をしないと軟骨が付いているかどうか判断できないといわれました。ところが、今度の病院の先生は、特別の機械の検査結果を見て、「付いていないのがわかります」といいました。また半月板が水平断裂を起こしていて、しかも手術をしないと駄目な段階だといわれました。3つ目の診断として、「前十字靭帯が損傷しています。治療ができなくて手術が必要ということになった場合、それは再建手術になりますよ」といわれました。

●切迫性早流産から“60代の筋肉”へ
さらに、先生はこういいました。

「まず半月板の方は手術をしないと絶対に治りません。ただ、右膝の周りの筋肉が“60代の筋肉”になっています。リハビリでその筋肉を鍛えれば、たとえメスを入れなくても、つまり半月板の水平断裂が治らなくても、筋肉がそのダメージをカバーし、通常の生活ができるようになる可能性はあります。」

“60代の筋肉”と聞いて、驚きました。「妊娠中の安静生活で足の筋肉が落ち、それで身体のバランスが悪くなり、まず膝の靭帯が痛められました。それによって、膝の中がぐらぐらとするようになり、半月板が損傷したようです」 右足の筋肉が“20代のスポーツ筋肉”から“60代の筋肉”へと一気に衰えたことが、最大の原因というわけです。

●治る可能性があるなんて、夢のよう
それにしても、まるで夢のようです。治る可能性があるなんて。地元の病院では、「病名も付かないし、これを治す方法は今の医学にはない」といわれました。それが、今度の先生から手術等で治す方法があるといわれて、ほっとしました。それだけに、もっと早くベストドクターズさんにお願いし、このような専門の先生に診察していただいていたら、という気持ちが一番強いですね。ベストドクターズさんにはとても感謝しています。

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